Twitter、InstagramなどのSNSが普及し、プライベートな自分の日常の出来事をSNSに投稿することが珍しくない時代になりました。
しかし、実名や住所などはネット上に公表せず、あくまで、ある程度の匿名性を確保したまま、SNSを楽しみたいという人もいると思います。
そうしたとき、意図せず、氏名、住所、顔写真などの個人情報をうっかりSNS上に公開してしまうのは、いわゆる身バレや住所特定のリスクにつながってしまいます。
今回は、氏名や住所を公表しない程度の匿名性で、TwitterなどのSNSを楽しい人に向けて最低限、気をつけておいたほうがいいことを思いつく限りまとめてみました。
SNS上の身バレ・住所特定の危険性

炎上やネットストーカーの被害
匿名のつもりで使っているSNSのアカウントで、身バレ(身元がばれてしまうこと)や住所特定をされてしまうのは嫌ですよね。
学校の友達や家族にはあまり知られたくない内容の投稿を、バレたら恥ずかしいはずです。
単純に恥ずかしいだけならまだいいのですが、炎上やネットストーカーなどのトラブルになってしまった場合、身バレ・住所特定をされることは非常に危険です。
総務省の注意喚起
総務省のサイトでも、SNSの利用上の注意点を掲載し注意喚起しています。
総務省は、「怪しいアカウント・架空のアカウントへの注意」「怪しいリンクへの注意」「プライバシー情報の書き込みの際の注意」などを呼びかけています。
今回は、特に、プライバシー情報の書き込みの際の注意点に絞って紹介していこうと思います。
身バレの対処法

「デジタルタトゥー」という言葉があるように、一度ネット上に投稿してしまったものが拡散されてしまうと、タトゥーのように、完璧に消すことはできません。
なので、できる対処法は、公表したくない個人情報は公表しないというところに尽きると思います。
それでは、以下にTwitterやインスタグラムを想定した、SNS上でできる身バレ・個人情報特定を防ぐ方法の一部を紹介しようと思います。
SNSの投稿で気をつけるべきこと

まずは、画像や動画などではなく、文章の投稿における身バレ・住所特定の防ぎ方です。
結論から言うと、個人情報あるいは個人情報を推測できるような情報は投稿しないということが大切です。
個人情報を投稿しない
氏名・住所を投稿したらバレるのは当然ですが、不安な人は、生年月日も公表しない方がいいかもしれません。
たとえば、あなたのことを知っている誰かが、あなたの匿名のアカウントを見つけて、投稿を遡ったら、なんとなくあなたに似てると感じたとします。
生年月日をその人が知っていて、その匿名アカウントに公開されている生年月日と一致した場合、匿名アカウントがあなたのアカウントなのではないかという疑問を裏付ける材料の一つになってしまうからです。
しかし、氏名・住所に比べれば、生年月日程度の個人情報だけでは、特定することは難しいですし、同じ生年月日の人なんていっぱいいます。
もし、これは考えすぎだと感じるのであれば、生年月日くらい投稿してもいいかもしれませんが、判断材料の一つになりえてしまうというところは覚えておいた方がいいかもしれません。
住所・地域がわかるような投稿をしない
地元のお祭りなどのイベントであったり、近所にある建物などの情報も大まかな住所特定につながる材料の一つになってしまうことがあります。
たとえば、「今日、祭り!!」というツイートであっても、全国でその日のその時刻に開催されている祭りは、同時に開催されていたとしてもいくつかしかないはずです。
そうすると、他のツイートなどで、大まかな住んでいる場所がわかってしまっているなどの他の判断材料と複合的に推測すると、だいたいの地域がバレる可能性があります。
このように、一つ一つの個人情報を推測できる情報が断片的であっても、組み合わせればバレてしまう危険性があります。
また、位置情報のオンオフも確認したほうがいいです。
SNSの画像・動画で気をつけるべきこと

以上が文章での投稿に関する注意点でしたが、今度は、画像と動画に関する注意点です。
ツイッター、インスタグラム、Tiktokなど、画像や動画を投稿する機会は多いと思います。
自撮りを投稿しない
これも当たり前かもしれませんが、顔がバレたくないなら、自撮りを投稿するのは控えた方がいいです。
鍵垢(非公開アカウント)でない限り、あなたの匿名アカウントを誰が見ているかわかりません。
たまたまあなたの自撮りを同級生が見つけて、「お!あいつじゃん!!!!!」ってなる可能性も十分考えられます。
映り込むものに注意する
スクリーンショット・屋内の画像・屋外の画像、問わず、映り込むものに気をつけなければいけません。
スクリーンショットは、ネットショッピングなどのサービスの、本名を使ったユーザー名をうっかり入るようにスクリーンショットしてしまわないように注意する必要があります。
屋外の画像は、背景に映る特徴的な建物だったり建物の名前などから、大まかな場所が特定される可能性があります。
屋内の画像の場合でも注意が必要です。
たとえば、自分の部屋に飾ってある賞状やトロフィーに書かれた名前をうっかり映してしまったり、中学生や高校生なら、制服を映してしまうと学校が特定される可能性もあります。
また、自撮りしたときの眼球の黒目に映った室内の様子から特定されたケースもあります。
一部引用します。
「パソコンに画像ファイルをダウンロードして、拡大、レタッチソフト等で輝度を調整すれば、瞳の中の小さな風景も鮮明に見ることができます」
これだけではない。瞳に映る小さな建物の影でも、ネット上のほかの情報と突き合わせることで、特定は容易になる。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/68026?page=2
このように些細な、風景の反射でも、住所特定につながります。
まとめ
繰り返しになりますが、直接個人情報に繋がらない断片的な情報であっても、他の断片的な情報と組み合わせることによって、身バレ・住所特定されてしまう可能性があります。
実名顔出しでFaceBookやインスタグラムなどのSNSをされている人ももちろんいますので、自分で、どの程度匿名でSNSを利用するのか考えて、プライバシーに関わる情報を扱う必要があります。
もちろん今回挙げた対処法だけでは不十分かもしれませんが、自分のできる範囲で自分のプライバシーを守る必要があります。
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